危険物安全週間に伴う合同消防訓練 〜豊田合成株式会社〜   

 平成23年6月16日(木)危険物安全週間の一環行事として、豊田合成株式会社美和技術センターが消防訓練を実施しました。
 訓練想定は東海地震の発生に伴い、5階建の建物である「実験生技開発棟」の2階から出火し、同棟内にある危険物に延焼。また、7階建の建物である「研究開発棟」6階にて社員数名が取り残されているという内容です。
 消防署との合同訓練は今回が初めてでしたが、独自に取り組んでいる「ワンアクション行動」や、自衛消防隊の初期消火訓練等「自分の身は自分たちで守る」という考えがひしひしと伝わる、素晴らしい訓練となりました。
 従業員の方々は避難、通報及び初期消火訓練を終了すると、当消防署消防隊の消火、救急及び救助訓練を真剣な眼差しで見学していました。

 
 ☆ワンアクション行動とは!?☆

 豊田合成株式会社の全社が自主的に設定した行動で、地震の揺れを感じたら自分の身を守る行動を起こすと共に、周囲の人へ声掛けをすることを徹底しています。
 左の写真は実験場で業務をしていた人たちが実験場内にあらかじめ設定されているワンアクションエリア(近辺に倒れるような物がない安全な場所)に移動し、身を守る行動をしている様子です☆
●訓練開始前の風景です。 ●地震発生!従業員はワンアクション行動を!   
●揺れがおさまり、避難開始! ●自衛消防隊は初期消火の準備に入ります!  ●前方よし!ホース延長!! 
 
●訓練の賜物!見事な初期消火! ●避難を完了したら防災本部長へ即報告!  ●報告された人員は災害本部にてまとめます。
 
●次は消防隊の出番です! ●指揮隊は即座に現場指揮本部を設置!  ●消火部隊も消火準備に入ります。
   
 ●放水始めっ!!! ●延焼のおそれのある場所には水幕を設定! ●逃げ遅れた人ははしご車にて救出です! 
●救出された人はすぐさま救急隊の手へっ!  ●ここでも自衛救護隊が活躍しています☆ ●救急隊は応急救護所を設定しています! 
 
●救護所では素早い応急処置を実施! ●最後ははしご車の放水です!火災鎮火☆☆ ●見学者達は真剣に訓練を見学しています! 
   訓練終了!
●訓練後は消防長からの講評がありました。 ●最後は防災本部長からの総評をいただきました。 

                  〜訓練を終えて〜 豊田合成株式会社 
                                  安全健康推進部 柏谷 幸彦  さん

 今回の海部東部消防署様との合同訓練に際し、関係の皆様方におかれましては、ご尽力を賜りまして誠にありがとうございました。
 訓練では的確な指示系統と日頃より鍛錬されている内容を間近で観ることができ、「さすがはプロである」と深く感動しました。(弊社自衛消防隊員も良い刺激になりました)
 昨今の東日本大震災の状況および東海・東南海地震の高い発生確率等から、事前の身構えが大変重要であり、以前のような形式的な対応訓練を繰り返しても、いざという時に本当に機能するか、想定外のシミュレーションを設定し、さらなる訓練を実施していきたく思っております。
 私共の身の周りに「絶対安全」は無く、これから追及していかなければならないのは「安心」であり、弊社内では有事に備え、引き続きソフト面やハード面での検討対策を進め、「安心して働ける会社づくり」を目指していきたいと思います。
 本日は本当にありがとうございました。

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