危険物安全週間に伴う合同消防訓練   〜豊田合成株式会社&海部東部消防署〜

 平成27年6月11日(木)危険物安全週間の一環行事として、豊田合成株式会社美和技術センターと海部東部消防署で合同消防訓練を実施しました。
 訓練想定は震度6強の地震が発生し、その影響で建物1階にある研究室にて化学薬品による火災が発生、また建物5階部分に逃げ遅れ及び建物内にて複数の負傷者が発生した、との内容になっています。
 この訓練には豊田合成側従業員の殆ど(約500人)が参加しており、一人ひとりが事前に受けている災害時の対応を忠実に実践し、訓練はスムーズに進みました。
 訓練の原点とも言える「備えあれば憂いなし」の言葉がぴったりと当てはまるような訓練でした。

訓練開始!   ワンアクション行動 ●訓練が開始されました!
開始直後に職員は一斉にワンアクション行動をとります。ワンアクション行動とは、豊田合成株式会社が自主的に設定した行動で、地震の揺れを感じたら、まず自分の身を守る行動を起こします。
 事務所内の職員は机の下に、作業場内にいる職員は廊下等の倒れてくる物がない安全な場所に避難して頭部を守ります。
○豊田合成株式会社美和技術センター
○事務所内の様子 ○研究室内の様子 ○作業場内の様子

防災本部&    救護所設置 ●地震がおさまりました。本部職員はすぐさま、敷地内北側にある防災倉庫へ向かい、倉庫内にある資器材を活用して防災本部及び救護所を設置します。

●一方で防火衣着装を終えた自衛消防隊が建物内から出てきました!建物の火災発生場所を確認し初期消火活動に入ります!
○防災倉庫へ急行
○防災倉庫内にある資器材を搬送 ○防災本部及び救護所設置の様子 ○防災本部及び救護所設置の様子

自衛消防隊    初期消火準備

○自衛消防隊の初期消火準備 ○自衛消防隊長への初期消火開始報告

避難訓練&   応急救護訓練 ●続いて従業員の方々が避難してきました。避難してきた人が、携帯している社員証を防災本部員に掲示することにより避難人員の管理を徹底しています。

●また、避難してきた人の中には負傷者が何名かいます。負傷者は救護班に引き継がれ、救護所内で応急手当を行います。

●避難が完了すると各部署の責任者が防災本
部長へ人員報告を行います。
○避難訓練の様子
○社員証の確認 ○社員証の確認 ○負傷者の搬送
○負傷者の搬送 ○救護所にて救護班による応急手当 ○各部署責任者による人員報告

自衛消防隊   初期消火訓練 ●地震発生の影響で1階にある研究室にて使 
用している化学薬品が落下し、容器が割れて  飛び散った薬品から火災が発生しました!火  災は勢いを増して上階に延焼しようとしていま  す!被害を軽減するため、自衛消防隊は建物に設置された屋外消火栓設備を活用し初期消火を試みます!
○屋外消火栓使用の様子
○消防ホース延長 ○放水訓練の様子 ○放水訓練の様子

海部東部消防署    消防隊到着! ●初期消火活動を続けていると海部東部消防
署消防隊が到着しました!
  自衛消防隊は海部東部消防署消防隊に引き継ぎを行い、すぐ さま避難を始めます。
消防隊訓練開始! ●指揮隊は現場指揮本部を設置、タンク車隊 は自衛消防隊消火活動の引き継ぎ及び救護所での集団トリアージ(負傷者の負傷程度の選定)を実施します。

●救助隊にあっては、建物内に取り残された人をはしご車にて救出します。
○現場指揮本部
消火訓練  (放水訓練)
○消防隊による放水訓練 ○消防隊による放水訓練
救急訓練 (集団トリアージ)
○消防隊が救護所へ到着 ○トリアージ訓練の実施
救助訓練 (はしご車救出)
○はしご車による救出訓練 ○はしご車バスケット内に要救助者を収容
○救出者の搬送 ○救出者をトリアージ担当へ引き継ぎ ○救護所へ移動
訓練終了  講評&総評
○訓練終了報告 ○訓練終了を防災本部長へ報告
●全ての訓練が終了した後、海部東部消防組 
合消防次長より訓練全般に関する講評が、また豊田合成防災本部長からは総評がありました。
   ○消防次長講評  ○防災本部長総評


           〜訓練を終えて〜 豊田合成株式会社 美和技術センター
                           安全健康推進部  蒲 地  晃 さん

 合同消防訓練を無事終えることが出来まして、海部東部消防署の皆様方のご尽力に際し、深く感謝申し上げます。
 弊社では、日頃から有事にこだわり、あらゆる状況を想定した訓練を積み上げて来たものの、プロとしての消防隊の機敏な情報伝達、行動及び連携を目の当たりさせていただいて、我々企業の自衛防災隊員の今後の大きな励みや刺激にもなった合同訓練でした。

 南海トラフ巨大地震がいつ来てもおかしくないと叫ばれています昨今、我々にはすべての者がいかに安全にかつ的確に認知、判断および行動出来るかが問われていると思います。万が一の有事に備えて、日頃からの身構えが特に大事だと考えており、これからも諸施策を企画し実践してまいりますので、海部東部消防署の皆様方には今後共ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
 

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